パチスロ動画における最新の規制について!
2025年7月1日から施行された「広告宣伝ガイドライン第3版」によって、パチンコ・パチスロ業界全体で広告や取材、動画配信のルールが大きく変わりました。
特に、YouTubeやSNSなどで配信される「パチスロ動画」にも規制が及ぶため、ライター・演者・動画制作関係者は対応が求められています。
本記事では、規制の背景と具体的な内容や、パチスロ動画への影響について分かる範囲で纏めてみたので、良ければ最後まで読んでみて下さい!
※個人調べの為、誤った情報の可能性もあるのでご注意ください!
なぜ規制が強化されたのか?
規制が強化された背景について!
射幸心を過度に煽る広告・宣伝を抑制するた為、YouTubeやSNSでの動画配信が実質的に「集客広告」と同じ役割を担うケースが増えたことが背景となるようです。
つまり、「動画だから自由」ではなく、ブログ・紙媒体と同じ基準で規制されるようになったということです。
警察庁の指導を踏まえ、業界4団体が統一ルールを策定し、2025年7月1日から原則として施工されるようです。
動画・配信・取材系で特に強まった規制ポイント
取材記事・YouTube動画・SNS配信などに関しては、以下のような表現・告知が禁止または制限されています↓
規制内容 | 規制前/従来の慣習 | 新ルールでの制限・禁止内容 |
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出玉・設定の示唆、公約的表現 | 「この台は設定良い」「狙い目」「出やすい」「爆裂」等の表現 → 視聴者/読者の期待を煽る | 直接・間接問わず出玉性能を連想させる表現は禁止。 「高設定」「甘釘」「激アツ」「爆裂」「期待」などの文言も含め視覚的演出も制限。 |
イベント・告知の「公約系」 | イベント告知で「必ず出す」「還元する」などの約束を掲げるものが多かった | 実態に裏付けのない「公約」を匂わせる告知は事前に禁止。 動画や告知で「この日は出る」「この機種で高設定投入」など述べてはいけない。 |
特定機種・機種示唆 | 特定機種を告知したり、「この台が狙い目」と言ったり、取材・来店告知の対象にするなど | 動画・配信でも、特定の機種を“狙い目”として示唆する表現禁止。視聴者に「この機種で期待できそうだ」と思わせるような内容はアウト。 |
「取材済み」「来店/取材告知」の要件 | 来店を伴わない取材を「取材済み」と称した告知、電話・メールだけでの告知が行われることがあった | 「取材済み」を告知するには実際に店舗にスタッフが来店して取材を行っていることが必須。来店を伴わない類似表現は許されない。 |
AI・生成コンテンツの明示義務 | AIキャラクターや生成画像を使っても明示されないことがあった | AIを使った来店告知やキャラクター使用などは「AI生成であること」を明記する義務あり。 視聴者に“疑い”を持たせないよう透明性が求められる。 |
「おすすめ機種」表示期間の規定 | 日替わりでおすすめ機種を変える・目立たせることが多かった | 「おすすめ機種」の表示は最低 7日間 継続表示が義務。その間、表示の追加・削除・変更などができない。 動画告知や配信内の標示もこの考え方が適用される。 |
時差開店など告知の制限 | 特定機種の導入やある機種を対象にした時差開店を告知することがあった | 特定機種のみを狙った時差開店告知は原則禁止。 時差開店をする場合は、全台または大きなボックス(例20台以上)などに条件を満たす範囲であること。 告知する表現も設定・性能を示唆しないもの。 |
記念日・メーカー記念日の告知 | メーカー独自の記念日(例「〇〇メーカーの日」等)やキャラクター誕生日等をホールが告知 | 原則禁止。 業界団体が定めた記念日(ファン感謝デー、パチスロの日など)あるいはホール関係4団体が確認したもののみ告知可能。 ただし、そうした日の告知でも出玉や性能を連想させる内容が含まれると違反。 |
動画で実践する際に気をつける具体例
規制で禁止される表現やAI生成コンテンツの利用について!
パチスロ動画(YouTube・配信・収録映像など)を作るなら、次のような表現は避ける必要があります。
出玉や設定を匂わせる表現
「設定示唆演出あり」や「甘い釘あり」等、特定台や特定条件の設定性能をほのめかす表現はNG。
NG表現例 |
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「設定示唆演出あり」 「甘い釘あり」 「設定○○以上濃厚」 「爆裂必至!」 |
公約・保証を連想させる表現
視聴者に対して「今日はこの台が絶対熱い」や「この店は設定6を入れているはず」などと断定や公約を匂わせる発言は禁止。
NG表現例 |
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「今日はこの台が絶対熱い」 「この店は設定6を入れているはず」 「必ず高設定が入る」 「還元日だから勝てる」 |
狙い撃ち・おすすめ機種
「おすすめ機種」は最低7日間継続表示が義務化となり、日替わり更新はNG。
NG表現例 |
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「今日の狙い目はこの台!」 「明日はこの機種が熱い!」 |
取材・来店告知の要件
実際にスタッフが来店しないのに「取材済み」と告知する行為は禁止。
来店を伴わない「取材っぽい表現」も規制対象。
出玉映像の演出
出玉が多い場面・ドル箱/メダル山積みをドアップで見せて「激アツ」や「この機種は爆裂」などと、ナレーションやテロップで強調する。
→ NG。実戦映像そのものはOKだが「勝てる機種」と結びつけると違反。
AI生成コンテンツ
AIキャラクターや生成画像を使う場合は「AIで生成した」ことを明示する必要あり!
線引きが曖昧な部分・質問が多いところ
判断が難しい部分も多々あり!
規制が細かいため、実際に動画を配信する・広告する立場だと「これってOKか?」という事案も多く、Q&Aで確認されているものもあります。
・メーカーが公表しているスペック情報(出玉率・天井・演出など)の説明
→ 原則OK。ただし、視聴者に「この店だとこうなる」などの状況を想像させるような表現はNG。
・動画で「実戦」の様子を見せること
→ OK。ただし、その実戦結果を「この機種だから〜枚出たからおすすめ」という結論づけが問題になる可能性あり。
・視聴者のレビューや自身の感想で「この台は楽しい」や「演出良かった」など感覚的な表現
→ 相対的には許容されるが、「勝てる」「出る」「儲かる」「還元する」など利益や出玉期待を強調する表現がNG。
規制強化でパチスロ動画はどう変わる?
今後のパチスロ動画はどうなっていく?
次は、パチスロ動画の制作や、動画の内容をどのように変えていく必要があるのかを、見て行きたいと思います!
動画制作における変化
実戦結果を「事実」として伝えることは可能で、感想や娯楽性の評価(「楽しい」「演出が好き」など)はOKとなるようです。
「勝てる」や「設定が入る」といった、射幸心を煽るワードは避ける必要あります。
動画の内容傾向
「攻略・示唆系」から「エンタメ・体験記」へシフトしていく傾向になっていくことが予想されます!
出玉アピール動画は減少し、雰囲気や演出を楽しむ動画が増加していくでしょう。
違反リスク
規制違反動画は、ホールや媒体社に迷惑をかける可能性があります。
悪質な場合は、業界団体から取材停止や掲載禁止の措置もあり得るので気をつけましょう!
視聴者にとっての変化
「今日はこの台がアツい」といった、直接的な情報は減少していきます。
その一方で、演者のリアルな体験談や感想が中心になっていき、ギャンブル色が強い煽りが減り、より健全な「遊技レビュー」的なコンテンツにシフトしていきます!
まとめ
2025年7月の規制強化によって、パチスロ動画は大きな転換期を迎えています。
これからは「射幸心を煽る集客媒体」ではなく、遊技の楽しさや演出の魅力を伝えるエンタメコンテンツとしての方向性が求められるでしょう。
【動画制作時のチェックリスト】
✔︎出玉や設定を匂わせる表現がないか?
✔︎公約・保証を連想させる発言やテロップがないか?
✔︎「おすすめ」「狙い目」などを使う場合、7日間継続表示ルールを守っているか?
✔︎来店・取材動画なら、実際に店舗に行っている事実があるか?
✔︎AIキャラ・生成素材を使うなら、明示しているか?
✔︎数字(差枚数・出玉)を示す場合、結果の事実だけに留めているか?
制作者も視聴者も、規制内容を正しく理解して「パチスロ動画」を楽しんでいきましょう!
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