パチンコホール「ZENT」を運営する善都は2026年9月7日、スタートアップ企業のはこぶんと協業し、来店客の声を収集・分析する実証実験を開始したと発表しました。
実証実験では、生成AIや感情・文脈解析を活用するデジタルレター型VOC(顧客の声)収集・分析ツール「ホンネPOST」を愛知県・岐阜県の一部ZENT店舗へ導入。従来のアンケートなどでは拾いにくかった来店客の潜在的なニーズを把握し、店舗運営やサービス改善につなげることを目指します。
ZENTの生成AI実証実験とは?
| 実施企業 | 善都、はこぶん |
|---|---|
| 対象 | 愛知県・岐阜県の一部ZENT店舗 |
| 利用ツール | ホンネPOST |
| 目的 | 来店客の意見収集・分析、潜在ニーズの可視化 |
| 実施期間 | 約2カ月間 |
| 目標 | 来店客から1,000件の声を収集 |
| 発表日 | 2026年9月7日 |
遊技台横やラウンジのQRコードから匿名で投稿
対象店舗では、遊技台の横やラウンジなどに「ホンネPOST」へアクセスできるQRコードを設置します。
来店客はスマートフォンでQRコードを読み取り、匿名で店舗に対する意見や感想を投稿できます。
会員登録を前提としないため、店舗側がこれまで把握しにくかった非会員客や、普段は店舗へ直接意見を伝えない利用者の声も収集しやすくなる点が特徴です。
生成AIと感情・文脈解析で来店客のニーズを分析
「ホンネPOST」は、単純にアンケート回答を集計するだけでなく、寄せられた文章を生成AIなどを活用して分析します。
来店客がどのような点に満足しているのか、不満や改善要望がどこにあるのかといった内容を整理し、店舗側がサービス改善に活用できる情報へ変換することを狙っています。
「出玉以外で選ばれる理由」の把握も目的
今回の実証実験では、出玉や設置機種だけでは捉えにくい「店舗が選ばれる理由」を把握することもテーマのひとつです。
接客、設備、店舗環境、居心地などに対して来店客がどのように感じているのかを可視化できれば、ホール運営における改善施策の判断材料になる可能性があります。
STATION Aiの支援プログラムから協業が実現
今回の取り組みは、オープンイノベーション拠点「STATION Ai」が運営する有償支援プログラム「SKIP Focus」を通じて実現しました。
善都が2025年7月に実施したリバースピッチで自社の課題を提示し、その後、課題解決に取り組むスタートアップとして「はこぶん」とのマッチングが成立しています。
ホール業界でもAI活用が進む可能性
パチンコホールでは、遊技データや会員データなどを店舗運営に利用する取り組みは以前から行われています。一方、今回の実証実験は、文章として寄せられる来店客の意見を生成AIで整理・分析する点が特徴です。
実証結果が良好であれば、ZENTでの対象店舗拡大や、他のホール企業が同様のVOC分析を導入する動きにつながる可能性があります。
ただし、現時点ではあくまで実証実験の段階です。全ZENT店舗への導入や恒久的なサービス採用が決定したわけではありません。
注目ポイント
- ZENTが来店客の声を生成AIで分析する実証実験を開始
- 愛知県・岐阜県の一部店舗が対象
- 遊技台横やラウンジのQRコードから匿名で意見を投稿可能
- 約2カ月間で1,000件の意見収集を目指す
- 非会員客を含む「サイレントファン」の潜在ニーズ把握が目的
- 現時点では実証実験であり、全店導入は未定
まとめ
ZENTを運営する善都は、生成AIなどを活用して来店客の声を分析する「ホンネPOST」の実証実験を開始しました。
これまで把握しにくかった非会員客や、店舗へ直接意見を伝えない利用者の声まで分析対象にできる点が特徴です。
パチンコホールの競争では新台や出玉以外の店舗体験も重要になるため、今回の実証実験が実際の店舗改善や顧客満足度向上につながるのかが今後の注目点となります。
情報源:善都・はこぶん・STATION Ai発表、パチンコ・パチスロ情報島+
発表日:2026年9月7日
確認日:2026年9月9日

